アキルベク・ジャパロフ(Akylbek Dzhaparov)第1副首相は、議会演説で、同国のヒツジに最新技術を用いた「パスポート」を与える法案の草案を作成したと述べ、「ヒツジ1頭ずつにパスポートを作成する準備が完了した。誕生の瞬間から殺処分まで、レーザースキャナーを用いてヒツジの血統を確認することが可能になる」と語った。
中央アジアのキルギスは、旧ソ連圏の貧困国で、中国とカザフスタンと国境を接する。政府統計によれば、国内に425万頭のヒツジが生息している。
保健省の検疫・伝染病センターのDzhalalidin Gaybulinセンター長は、記者団に対し、このパスポートが疫病の封じ込めに効果があると述べ、「ヒトへの危険な感染を予防するため、キルギスのすべての牛にもパスポートを与えるべきだ」と同制度の拡大を要求した。
政府が発表したヒツジ対策にはパスポートのほか、地方に暮らす人びとの重要な収入源であるヒツジを対象とした保険制度の提供も含まれている。(c)AFP
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